ベイビー・ヒューイ "The Living Legend"

僕は22歳の頃に上京してきてから25歳までの3年間レコード店でアルバイトをしていた。
全ジャンルを網羅する知識は無いまでも各ジャンル有名どころならだいたいわかるから商品知識は問題ないだろうという
今思えば恥ずかしいくらい浅はかな考えをコテンパンにされた。

地元の新潟県柏崎市TSUTAYAにはたたみ1畳分ぐらいづつしかなかったジャズやソウルのコーナーだけでも何台もの棚が立ち並び、見たことのないアーティストの仕切り板がたくさんささっていた。
得意と思っていたロックなんてなおさら膨大な商品量でさっぱりわからなかった。

だから僕は人からどんな音楽聴くの?っと聞かれたら「なんでも聴きますよ」っと答えていたのをやめて、
「浜省とKISSです」と確実に知っているアーティストを明確に答えることにした。

この頃から勉強も兼ねてのジャンルにとらわれず満遍なくの探索が始まった。


今回紹介するのは、そんなバイト中にCDの品出しをしていた時に知ったアルバム。


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このジャケットを初めて見た時のインパクトは大きかった。(クリムゾンキングの)宮殿のジャケットに通ずるものを感じた。

このなんとも言えない、どこか物欲し気なベイビー・ヒューイの表情がレコード店のバイトを辞めた後も忘れられずアナログ盤を購入した。


たぶん初めて新品で買ったソウルのレコードだったと思う。26歳の若さで亡くなってしまったベイビー・ヒューイ唯一の作品。

カーティス・メイフィールドが全面プロデュースのこのアルバムは数多くのアーティストにサンプリングされたレア・グルーヴの名盤。


レビューなんて大層な事は書けないので僕個人の感想としては、

オシャレなソウルというのもそうなのだが、パンチの効いた力強いシャウトが特徴的に感じた。

ノリの良いホーンセクションに乗せる

100キロを優に越える巨体から繰り出される歌声は圧巻ッ‼︎


いつか人里離れた田舎に住んでJBLの馬鹿でかいスピーカーでピザ片手にビール飲みながら爆音で聴きたい作品である。