カーディガンズ "LIFE"

僕は何年か前まで百貨店の改修工事のバイトをやっていた。
夜、お店が閉店してから翌朝の開店前までせっせせっせと監督に言われるがまま荷物を運んだりゴミを片付けたりして、
仕事が終わるとその日一緒に働いたバイトのメンツとコンビニの前や格安チェーン居酒屋で酒を浴びるように飲んでから帰るという、
西村賢太の小説の様な生活をしていたことがあった。

そんなある日、現場で昔アナログ盤でDJをやっていたという電気屋さん(電気工事士さん)に会った。

今の世の中の人達レコード屋さん行かない問題について話したのだが、
電気屋さんは
「あとさぁ、最近はスマホに曲聴かせるだけでなんの曲かわかるアプリあるから探す時の会話とか減るよね」
っと言っていた。

ごもっともである。

しかし、今回はそんな便利アプリShazamの事を悪く書く記事ではなく、
むしろ逆にShazamでやっと知れて良かった曲について書いていこうと思う。

前置きがまわりくどかったが本題はここから

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90年代のスウェディッシュポップブームの立役者カーディガンズの2ndアルバム"LIFE"

このアルバムの1曲目の"carnival"は昔から聴いたことがあって知っていたのだが、
このアルバムを僕の周りに持っている人もおらず30歳手前まで"アーティスト名とタイトルはわからないけど曲がすごく好き"というもどかしい日々を送ってきてしまった。
その状況を打破してくれたのがShazamである。
ディスクユニオンの店頭BGMでかかっていた時に

"あッ"

と思いすかさずShazamに聴かせてアーティストと曲名がわかったあの瞬間、
なんだかものすごくスッキリした気持ちになった。

渋谷のHMVで180グラムの重量盤が新品で売っていたので購入した。
オシャレな部屋の壁面に飾っておきたいような可愛らしいジャケット。

とっくにCDが主流となった1995年発売のこのアルバムだが、ところどころレトロな感じの音作りをしているのでレコードでも聴きたい作品である。

当時CDとレコードが同時発売されていたかは分からないがディスクユニオンでレコードのオリジナル盤が8000円で売られていたのを見たことがあるので、おそらくは両方とも出していたのだろう。

オススメの聴き方は
快晴の日にスタバのタンブラー片手に東京駅の丸の内口から日比谷あたりまで散歩しながら聴くとシティボーイ、シティガール感を満喫できていいと思う。体力に自信があればそのまま虎ノ門あたりまで行ってみましょう。